訪問歯科

口腔連携強化加算とは?

いずみ野駅前の歯医者、HALデンタルクリニックです。

今回は口腔連携強化加算の取得を考えている介護施設事業者様へ、口腔連携強化についてご説明いたします。

2024年の介護報酬改定で口腔連携強化加算が新設されます。これは歯科との連携をさらに推進するための新しい加算です。これを機に介護施設等利用者へのサービス向上のため、歯科との口腔連携を始めてみてはいかがでしょうか?

見出し

①口腔連携強化加算とは?
②口腔連携強化加算を算定するには?
③口腔連携強化加算の単位数
④口腔連携強化加算で必要な評価とは?
⑤まとめ

1.口腔連携強化加算とは?

高齢者にとって歯科治療の重要性が高いことの認知が広がってきました。しかし、これまでの介護保険制度では歯科医療機関との連携を評価する加算はありませんでした。

そこで2024年の介護報酬改定で新たにできたのが口腔連携強化加算です。
口腔連携強化加算により、ケアマネージャーが利用者の口腔状態に関する情報を取得し、積極的に歯科と連携することで、適切な口腔管理ができることが狙いです。

2.口腔連携強化加算の算定するには?

口腔連携強化加算の算定要件は以下の通りです。

  • 事業所の従業員が、口腔の健康状態の評価を実施した場合において、利用者の同意を得て、歯科医療機関及び介護支援専門員に対し、当該評価の結果を情報提供した場合に、 1月に1回に限り固有単位数を加算する。
  • 事業所は、利用者の口腔健康状態の評価を行う際、訪問歯科診療の実績がある歯科医師または歯科衛生士と相談できる体制を確保し、文書で取り決める必要がある。

3.口腔連携強化加算の単位数

口腔連携強化加算:50単位/回
※1月に1回に限り算定可能

4.口腔連携強化加算で必要な評価とは?

口腔連携強化加算を算定するためには、事業所で利用者の口腔の健康状態について評価する必要があります。

評価の内容としては、厚生労働省の資料『介護保険最新情報vol.1217リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔の実施及び一体的取組について』にて、以下の10項目が挙げられています。

  • 開口
  • 歯の汚れ
  • 舌の汚れ
  • 歯肉の腫れ、出血
  • 左右両方の奥歯でしっかりかみしめられる
  • むせ
  • ぶくぶくうがい
  • 食物のため込み、残留
  • その他
  • 歯科医師等による口腔内等の確認の必要性


評価内容を記載する様式は、厚生労働省の公式サイトからダウンロード可能です。その書類を連携先の歯科医療機関やケアマネージャーに提出することで連携強化を図ります。

なお、上記の項目は基本的に2つの選択肢から選ぶ方式になっているため、比較的容易に評価することができます。

まとめ

口腔の健康は全身の健康にも関連しています。そのため、口腔情報を歯科医院と連携し施設利用者の口腔状態を適切に管理することがとても重要です。
今回、口腔連携強化加算が新設されましたので、是非多くの介護施設等で利用者様のためにご活用していただければと思います。
当院では、通院が難しい方への訪問歯科も行っております。横浜市&周辺地域の施設様で口腔連携を始めたい場合はお気軽にご相談ください。
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