訪問歯科

高齢者の口腔ケアの重要性とその正しい手順

いずみ野駅前の歯医者、HALデンタルクリニックです。

高齢者のお口のケアは後回しになりがちかもしれませんが、健康はお口から始まるといって良いくらい重要です。
そこで今回は、高齢者の口腔ケアの重要性と正しい手順についてご紹介します!

見出し

①高齢者の口腔ケアの重要性
②高齢者の口腔ケア手順
③まとめ

1.高齢者の口腔ケアの重要性

1-1.健康維持とQOLの向上

口腔の健康は、身体全体の健康に直結します。正しい手順で口腔ケアを行えば、口腔内の細菌の増加を抑えることができ、全身疾患のリスクが低下します。また、健康な歯や口腔環境を保つことで食事を楽しむことができ、生活の質(QOL)を高めます。美味しく食事ができることはとても重要なのです!

1-2. 口腔疾患の予防

適切な口腔ケアは、むし歯や歯周病などの口腔疾患を予防します。口腔ケアを怠るとこれらの疾患にかかりやすくなります。最近の研究で、歯周病およびその原因である歯周病細菌が、心臓病や肺炎などの、全身の疾患と関係があることがわかってきました。歯周病予防や早期の治療は全身の健康のためにも大切です。

1-3. 食事をしっかり摂ることや孤立の防止

口腔ケアは、高齢者がしっかりと食事を摂り、コミュニケーションを取る能力を保つのにも役立ちます。歯の健康が悪化すると、食事の咀嚼や発話が困難になり、栄養状態の悪化や孤立を招きます。

2.高齢者の口腔ケア手順

2-0.「ケア前に用意するもの」

・口腔ケア用スポンジブラシ
・歯ブラシ
・タオル
・プラスチック手袋
・ガーゼ
・洗面器など
・コップ

2-1.うがいで口腔内の汚れを落とす

まずは、うがいをおこない口内の汚れを落としてください。うがいが難しい場合は唇や口腔内を水分で湿らせます。濡らしたソフトガーゼを指に巻いて使用したり専用スポンジブラシを使用しましょう。

2-2.ブラッシング

歯ブラシを使って歯を磨きます。入れ歯の場合は取り外し義歯ブラシなどを使って流水で綺麗に磨きます。歯磨き粉を使うと研磨剤で義歯が傷ついてしまうので使用しないようにしましょう。義歯との境の部分、歯の裏側をしっかりと磨きます。洗面器の上でおこなうと入れ歯を排水溝に落とさずに洗浄できるのでおすすめです!
入れ歯は定期的に入れ歯洗浄剤で洗浄するとよいでしょう。

2-3.口腔内のマッサージ

口腔内の粘膜の汚れを口腔ケア専用のウェットティッシュで拭き取ります。
指を使って歯茎と口の粘膜の境目をゆっくりと押し撫でていきます。口腔内は傷が付きやすいですので、 優しくすること、擦らないことがポイントです。
歯茎の血行促進や唾液分泌促進などの効果があります!

2-4.仕上げのうがい

マッサージ後はうがいをして残っている汚れをきれいにします。ウェットティッシュを使えば、うがいができない方も汚れを拭き取りきれいにすることができますよ!
口腔ケア終了後は、唇や口の周り・口腔内の乾燥を防止するために、必要に応じて保湿薬を使用してください。

まとめ

高齢者の口腔ケアは、健康維持やQOLの向上、口腔疾患の予防、そして食事や発話の支障防止のために重要です。一方、ケアの手順としては、適切な歯のブラッシング、歯間ブラシやフロスの使用、そして口腔内の清潔保持が基本です。これらを心がけることで、高齢期でも健康な口腔を保つことが可能になります。

また、口腔内のケアはセルフケアだけではどうしても不十分になってしまうため、定期的なプロフェッショナルが必要になってきます。
当院では、要介護などで通院を諦めていた方への訪問歯科も行っております。お気軽にご相談ください。
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